SSブログ

しょんぼり・・・ [東京生活]

ちょっと前まで元気だったヒマワリ。
雨が多いからか、今日通りかかったら・・・。
DSC09155.JPG
しょんぼり。
この前までは、こんなに元気だったのに。

また太陽が照ってきたら、元気になるのだろうか。


昔、とってもお世話になっていた先輩がいた。
本社に異動になって、1年、やっと右と左がわかるようになってきたヒヨコの私に、
彼女の担当していた仕事を引き継ぐようにと指令が下った。

引継ぎも兼ねて、一緒に京都や、神戸、和歌山、さらに香港と中国へ出張。
空き時間には、二人で美味しいものを食べたり、香港でこっそり買い物したり、
仕事の話、人生の話、本当に色んなことを話して、たくさんのことを教わった。

いつも天真爛漫、永遠の乙女、好きなマンガは『花より男子』、
私が花男を読み、集め始めたのも、彼女の影響である。
さらに彼女はシェルティーを飼っていて、犬の話でもよく盛り上がったものだった。


私が渡米中、昔の同僚から、彼女が病気で入院した、というメールがきた。
突然胸が痛くなり調べてみたら肺ガンが見つかったと。
タバコも吸わない彼女がなぜ?と。
治って欲しい、彼女が治って元気になったら、絶対に会いに行こう!と決めていた。


8ヶ月の闘病の末、2年前の7月11日、彼女は天国へと逝ってしまった。

信じられなかった、朝メールを開けたら、元同僚でもあり親友からメールが来てた。
お別れにお通夜に行ってきたよと。
私は会えなかった、ありがとうございました、と言えなかった。

帰国して落ち着いたら、会いに行こうと思っていた。
今日やっと、念願かなって、挨拶しに行くことができた。

DSC09156.JPG

「結婚ってね、やっぱり赤い糸なんだよ。そういう人が見つかると
 あれよあれよ、という間に決まっちゃっうんだよ」と。

彼女はたくさんの事を私に教えてくれたけど、私はこの言葉を一番覚えている。

運命的に知り合った赤い糸の旦那様を残して、39歳の若さで旅立ってしまった。
お墓に刻まれた彼女の名前を見て、ジワっと涙が浮かんだ。

きっと生きていたら、私が結婚して子供が出来たことを喜んでくれたに違いない。
と思ったので、D氏とベビ子も連れて行った。


渡米前に使っていた携帯を捨てようと思って、電源を入れてみた。
その携帯の最後の発信履歴、彼女の名前があった。
正直、彼女に電話した事を覚えていなかった。
最後に何を喋ったんだろう、どんな用で電話したんだろう。
その時が彼女と私の最後の会話になったなんて・・・。


人生って無情だ。


nice!(0)  コメント(3) 

nice! 0

コメント 3

コネチのまきです

人生って、嫌な事や大変な事もたくさんあるけど、
こういう人がいるから、生きるっていいなーって思うんだよね~。
読んでて目頭が熱くなりました。
by コネチのまきです (2009-07-02 01:32) 

はとこ

人の命の儚さを思うとき、人生の不条理を感じます
だからこそ、一つ一つの出会いが大切なのだなとも思うけれど・・・
早世した方の分まで一生懸命生きなければいけないですね
いろいろ頑張りましょうね、お互い



by はとこ (2009-07-02 20:07) 

のんち

>コネチのまきちゃん
そうだね。本当に素敵な人だったので、今でも信じられない。
実は私も記事を書いていて、ホロホロ泣きました。

>はとこさん
一生懸命生きる、ってなかなか難しい。
わかっているようで、私は絶対出来ていない。
命って儚いですね。
頑張りましょう、お互い。ありがとう。

by のんち (2009-07-02 22:45) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

なんぼのもんじゃい!迷 走 汗 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。