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その日はついに・・・ [横浜生活]

大震災、被災者のみなさま。
心からお悔やみとお見舞い申し上げます。

アメリカからもたくさんのメール,Twitterで応援ありがとう。
家族、親戚、知り合い、今のとこみんな無事です。
Facebookにもコメントしなきゃな~。

~ ~ ~ ~

その日はついにやってきた。
1.JPG
会社のビルが移転したときに、一人1つずつ配布された非常用リュックサック。
なかでもこの地図、「こんなん使う日が来るのだろうか?」と思いつつ
机の足元に置いてあったのだが。

同僚と立って話をしていたら、突然すごい揺れ。
ま、すぐおさまるだろう・・・と思ったらながーいながーい大きな揺れ。
会社のビルは25F建て、私は6Fなのだが、よく揺れる船のようだった。

15:00くらいから16:30くらいまで、ずーっと揺れっぱなし。
こりゃ尋常じゃないなあ、と感じつつも、電車もすぐ復旧するだろう、なんて
甘い考えだった。
そうこうしてるうちに、会社の前が騒がしい。
外から見てみると、
2.JPG
こんなにたくさんの救急車の数、みたことないという感じ。
袴姿の女の子達が次々と出てきては運ばれる。
断続的に揺れる中、これって現実?夢?と思っていた。

慌てて娘の保育園に電話をしても不通。
自宅も不通、実家も不通、携帯も繋がらない。

そんな中、もしやと思ってみたTwitter。これ、ガンガン活用されてるんです。
友達のnamameeの無事も確認。よしよしツイートして安否を知らせなきゃ、という感じ。
D氏の安全も会社のメール、Twitterにて確認、
しかし、娘はどうなっているのだろう、というのが気になって気になって。

待っていても復旧の見込みがない電車、
もしかしたら大惨事になってるかも知れない保育園を想像しながら、
「歩いてでも帰らなきゃ!!迎えに行かなきゃ!」
という想いから始まった、とてつもない距離を徒歩での帰宅する計画。

横浜方面の同僚や上司4人で17:30に出発。
コンビニで食べ物を買っていこうにも、何も食べ物が残っていない。
避難持ち出し袋からカロリーメイトと社内の自販機で買ったお茶、
ホワイトデーのお返しにもらったチョコを持って、いざ出発。

246をひたすら歩けば近くまで着けるはず、
もしかしたらタクシーとかバスに乗れるかも。という淡い期待をいだいたが・・・。

1時間後赤坂にて。
3.JPG
道路も歩道も人・人・人。
風も強くって、軍手を持ってきた同僚から片方を借りつつ、
空いたほうの手で、保育園・自宅・自宅・保育園と電話をし続ける。

これが全く通じない。
風も強くなってきて、つらいけど絶対帰らなきゃと心に決めた
表参道。
4.JPG
人がすごすぎて、歩けない!道路は大渋滞、タクシーなんかいるはずない。

渋谷着、20:00。
歩道橋をわたるのに、大行列。
もうお構いなしに車道を渡り、なんとか駅到達。
5.JPG
ここもまた、人・人・人。
東横改札前に並ぶ人々。
復旧の見込みがないため、バス乗り場に殺到する人々。

幸い、昨日はペッタンコブーツを履いてたので、比較的楽に歩けたけど、
一緒に帰った同僚はヒール・・・。
靴屋を探しながら歩いていたけど、店なんか全部閉店してたし、
カフェだって営業中止。

渋谷を過ぎたところで、
「やっぱ少し休もう」ということでたまたま空いていた居酒屋へ。

一人は10歳の娘さんが、学校の体育館で取り残されている、
一人は5歳の娘さんがおばあさんと家で待っている
そしてうちの娘は安否不明。
親達は、心配でたまらんのですねえ。
会社から渋谷まで7キロ、たった7キロしか歩いていないのか・・・。
あと24キロはある・・・と落胆。
まだまだ歩くから、ビールは止めようっていってた瞬間。
20:20過ぎ、携帯メール開通、とまってたメールが届きだす。
どうやらばーびーが娘を迎えに行ってくれたらしい、ということで
一気に気持ちが軽くなり
「ビールいっときますか」ってな感じで軽く飲食。

22:00、気を取り直して徒歩にて再出発。
道路も大渋滞、多摩川を渡ったら、車も少し空いて、タクシーも乗れるかも。
という淡い期待を胸に、歩くこと1時間。
23:00過ぎ、駒沢大学駅にて、地下の駅から1人の女性が出てきた?

も。もしや開通ですか?と聞くと、
動き出しましたよーー、と。

急げ、この徒歩民族が全員駅に入ったら、大変なことになる、
その前に!!と急いでホームへ降りてみると、そこに電車が!!
一番空いていそうな車両を探して乗り込んだ。

最後の一人が混雑のため乗れなかったけど、無理やり腕を引っ張って
なんとか全員電車に乗れた!!

長津田到着0:30、あと横浜線が動いていれば!と思ったが、
シャッターが閉められ、運転停止。
タクシー待ち、150人くらい・・・ありえない。

ってなわけで、またしても徒歩で隣駅に住む同僚宅へ向かう。
道路にタクシーがいても、みんな当然駅に向かうようで、
回送のまま。
また2時間歩きか・・と思った瞬間、目の前にタクシーが止まり、乗客を降ろす。
「乗せてください!!」とお願いすると
遠くから来たので、道がわからないけど、いいですよ、ということで
棚から牡丹餅、タクシーゲット。

聞くところによると、本厚木から長津田まで、3時間かけてきたということ。
乗客の人は、タクシーを並んで4時間も待ったとのこと。
うげげげ、長津田で150人タクシー待ってたら、私も4時間待ちだったかも・・・。

無事1時過ぎ我が家にたどり着く・・・。

相当揺れたと思うけど、全く被害なし。
さすが三井ホームの2×4は地震に強い。

この経験で学んだこと。
連絡はTwitterもしくはWebmailが便利だということ。
マスク・軍手は寒さ対策で活躍するということ。
常に何か食べ物をストックしておくこと。
お財布にもお金を入れておくこと。(ATMは長蛇の列だった・・・)
トイレは早めに。近くならぬよう、水分は少なめに摂取。
何よりも、ぺったんこの靴を用意しておくこと。

備えあれば憂いなし。ちゃんと靴も会社に持っていっておこうっと。




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コメント 4

ふみろう

ほんと大変だったんだねぇ。
ニュースで見てたけどやっぱり写真だと臨場感ある。

携帯も電話も通じなかったし唯一メールのみ受信すれば少しずつ届いたか
らメールと災害時伝言板使ったりして安否確認してたけど家で一人だったし
めっちゃ不安だったよ。
こんなとき、まさか産気づいたらとか考えちゃって。
心細かったけどmixiのつぶやきとかメールが結構励みになった。

ちなみにうちも2×4なんだ。
それなりにモノは落ちてたけど、何かが壊れたり家具が壊れたりはしなかった。
耐震構造って大事だね。

お互い無事で何より。
この経験生かして防災対策強化しなければ。

by ふみろう (2011-03-12 18:06) 

Cala

良かった。。。無事で。。

メールしようと思ったら、のんちさんのプライベートメールをもらってないことに気づき、、、、旦那からD氏にメールして安否は確認できたが。。

まだまだ余震も続いているから、気をつけてね。

あとプライベートメールも時間あるとき教えてくださーい。


by Cala (2011-03-12 23:35) 

はとこ

すごい!徒歩でそこまで頑張ったなんて
さすがのんちさんだよ
D氏もベビ子ちゃんもばーびーさん達も
みんな無事でよかった
今回の地震、復興までにどれだけの時間がかかるんでしょうね
被害状況もまだまだ正確になってないし、空恐ろしい気がします
by はとこ (2011-03-13 05:57) 

のんち

>ふみろう
臨月の妊婦さんには心配な今日この頃だよね。
こんなとき、Twitterとか便利だよねえ。
2×4、最強。何も落ちてないってすごいなあと思った。
あと普段山の上に暮らしていて、本当に不便を感じるのだが、
水の側の恐ろしさをTVで見て、震えた。

>Calaさん
ありがとう!!Edさんからも温かいメッセージをいただいたようで。
私もCalaさんのプライベートメールアドレスを失ってた・・・。
D氏に確認して、またメールしまーす。

>はとこさん
調べてみたら14キロでした。
普段だったら絶対歩けないけど、火事場のバカ力ってやつでしょう。
復興に時間かかるでしょうね。
早くみんなが安心して過ごせる日常に戻ることを祈ります。
by のんち (2011-03-13 17:20) 

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