SSブログ

救急車騒動  [ワーキングマザー生活]

朝は元気だったのに、夕方保育園から呼び出しの電話。
38.3度くらい熱があるので、迎えに来てくださいと。

このごろ寒かったり暑かったりだから、風邪かな・・と思って
すぐに会社を出た。

保育園はD氏にも電話をしてくれていたので、
私より会社が近いD氏が一足先に娘を迎えに行ってくれた。

家に帰るとぐったりの娘、私の顔を見ると、泣き出した。
そのうち大量の嘔吐、こりゃまずい。
「だっこだっこ」というので、抱っこしたら

「お母さん・・・あのね・・・」と言ったっきり、首をダラン、白目をむいた。
びっくりして名前を呼んで、意識を回復させようとしたが、焦点が合ってない。
明らかに意識がない。

手が震えた。こんな娘は今まで一度も見たことが無い。

慌ててかかりつけのお医者さんに電話したが、当然診療時間外でつながらず。
横浜市の緊急医療センターへすぐに診てくれる病院を問い合わせしたが、
今の時間、近隣で受け入れている病院が無いという。

手の震えが止まらない。喉もカラカラ。

もうだめだ、119。救急車。
手が震えて電話も使えない。何度もかけ直してやっとつながった。

その間、娘の意識は戻り、震えている。寒いのか、わからない。ガタガタと。

救急車を待っている時間は思いのほか長かった。
いや、もしかしたら短かったのかもしれない。

やっと救急車が来て、乗り込んだ。
その頃には娘は大声で泣けるくらいになっており、
意識は回復していた。

イメージ内の救急隊員は、若くて、やさしいお兄さん。であった。
しかし降りてきた隊員、めっちゃ高田純次・・・。
D氏が、「どの病院ですか?車でついて行きます」というと
「いやいや、救急車は赤信号をいくので、ついてきちゃ駄目だよー危ないから」と。

そりゃ・・・当然だ。

「いや、わかってますけど(笑)」と高田純次に諭されたD氏もさすがに笑ってた。

担架に寝かされた娘、隊員が熱をはかると40.3度。
脈数も早い。
「こりゃ、さらに熱があがるな・・・」と高田純次。

そんなにやばいのか・・・。と思ったら、
「こんなに泣いてるんだから大丈夫でしょう」と。
日本一いい加減男風の隊員に夫婦そろって諭されてしまったことに笑・・。

初めて乗る救急車、カーテンが閉まってるから
どの道をどう行ってるのかわからない。
辛うじて運転席と助手席の間から、他の車が道を開けてくれているのが見える。
すれ違うバスの車内、乗客全員が走り去る救急車を見る。
誰がどうして救急車に乗ってるのか、みんな興味津々である。
バスなんかに乗ったら、外の景色を見るしかすることないしな・・。
救急車内、横長の椅子に座ったので、車酔い・・・。
大渋滞の中、道行く皆様のおかげで、10分くらいで病院へ到着。

救急の受け入れはあっという間で、救急入り口で出迎えてくれる事務員さん、
部屋に入れてくれる看護士さん、みんな慣れている。
「お母さん、何人目の子ども?」と聞かれ、
「うちは1人しかいません」と言うと、
「そっかーびっくりしたでしょ、心配でしょー」と気を遣ってくれる。

ふと鏡に映る自分の姿。
ヨレヨレのTシャツに、部屋着のズボン、メガネにぼさぼさの髪。
見た目、生活につかれた肝っ玉母ちゃん風なのに、超小心者・・・。
そりゃ子ども何人いる?って聞くよなあ・・・。

ほどなく先生が来て診察。

おそらく熱性痙攣でしょうから、座薬を入れて様子を見ましょう。と言われ
泣き叫ぶ娘は座薬を入れられ、ぐったり。
これで再度痙攣が出たら、入院してください、と言われ、とってもショックを受けた。

この人生、自分だって出産以外入院なんかしたことないのに
まだ3歳の娘が入院なんて・・。

と悲しみにくれ、待合室に出てみると・・・。

救急病院なだけに、娘よりももっともっと酷い症状の人がたくさん。
担架に乗せられて運ばれてたおばあさん、顔面蒼白だったし、
転んで怪我したのか、事故なのか、顔中血だらけで腫れあがった子どもが点滴してるし、
付き添いのお母さんはかなりお腹の大きい妊婦さんだし、
同じように熱性痙攣と思われる男の子もいたし、
車椅子で運び込まれたOLっぽい人も・・・。

みんな・・・大変ですね・・・。

そのまま娘は寝てしまったので、連れて帰ることができた。

全く食欲もない私に対して、ガツガツ食べ、ワインやビールを飲みまくるD氏。
何も食べたくないと言うと
「君の方から、象のウンコみたいな体臭するから、食べとけ」と言われた。
どんな体臭??
しかし、子どもの具合が悪いって、こんなにも私にダメージを与えるのか・・・。

どうなることかと思ってほとんど眠れなかったのだが、
朝ウトウトしていたら、娘、すっかり熱も下がり極端なほど大復活。

「おはよー!朝だよ、起きて。」と朝の5時からブラインドを開け、
氷嚢がわりに使っていた袋を開け、シーツを水浸しにし、
ペットボトルから勝手にお茶を飲んだり、裸になって着替えたり、
クレヨンで落書きしたり、もう大変。
あまりに極端に復活されて、私の方が疲れちゃったし・・・。

一応、今朝、病院へ連れて行ったのだが、特に問題なし。
熱性痙攣はほとんどが遺伝だという。
私には全くその記憶がないのだが、D氏も無いという。
扁桃腺が人よりも大きいそうで、高熱が出やすいのだとか。
そして痙攣も再発する可能性が高いと言われ、痙攣をとめる薬
ダイアップという座薬を処方してもらった。

いやーほんと怖かった・・・。そして熱が下がってよかった。
私は自分で思うよりかなり小心者らしい。
迷ったけど救急車を呼んでよかった。
やっぱり先生に診てもらうのが一番。勝手に対処して悪くなったら余計大変だし。

とにかく再発しませんように。




nice!(0)  コメント(12) 

nice! 0

コメント 12

ふみろう

大変だったね。
私も3歳のころ、熱性痙攣で救急車で運ばれたよ。
気管支炎でそのまましばらく入院だった。
うちの母も相当動転したって言ってた。

遺伝となるとうちの息子にも起こるかもしれないよね。
心構えしとかなきゃ。
それでも焦ると思うけどね。
とにかく、元気になったみたいでよかった!

by ふみろう (2011-05-27 18:44) 

mie

ああー良かったです。。
アキちゃん元気になって・・・

うちの次男が髄膜炎になった時も今思えば、最初の痙攣した時が、一番怖かったです。

後で本とか見ると、大きな声をかけちゃいけないとか書いてあるんですけど、初めての時は、意識が薄れて行くので大声で名前叫んでました・・・。あの状況が初めての母親なら誰だって怖くて冷静に対処するのは難しいですよね。。。
お疲れさまでした。。


再発しない事を祈るばかりですね。



by mie (2011-05-27 23:20) 

はとこ

よかったー!よかったねー
読みながらハラハラしました
痙攣なんてそりゃびっくり仰天しますわな
うちも以前、弟がほんのちょっとだけど意識朦朧状態に
なった時に、心配しすぎた母の方が重病人のような
顔してました

時間外診療をしてくれる病院も、医師不足で
最近は減ってきてるようだし、小さい子を持つ親御さんは
不安だろうけど、それでもやっぱり日本の医療システムは
いいなと思います

D氏、笑える・・・

by はとこ (2011-05-27 23:29) 

Cala

無事で良かった・・・。

私も扁桃腺が弱くって度重なる高熱のため、結局手術して切ったのよね。
遺伝となると、うちの子も扁桃腺関連の病気には用心しとかなきゃね。。

でも、この緊急状況で、救急医を高田順次って・・判断できてるのんちさん、、すごい!
by Cala (2011-05-28 10:35) 

兄嫁

あらら・・・熱性痙攣なんてかわいそうに・・・

痙攣やてんかんの発作などは、何回遭遇しても怖いです。

うちはロタウイルスにかかって脱水症を起こして入院した
時に、あと数時間遅かったら危なかったと言われてぞっとしました。

朦朧としていた娘を、寝てるんだとばかり思ってたから・・・それからは具合が悪くて眠っていても、昼夜問わず定期的に意識や呼吸を確認するようになりました。

でも痙攣があるとわかっていて、ダイアップもあれば心強いよ、大丈夫!

お大事にね。












by 兄嫁 (2011-05-28 17:25) 

マッキー

お疲れ様だったね〜!
我が家もかれこれもう10年近くも前の話し。9年か、、、。長男が1歳のときやったよ〜、熱性痙攣。初めてだからびびるよね〜。全身がビヨーンって伸びて、目は白黒させて、唇は紫でチアノーゼ。何となく知識として知っていたから、『熱性』とすぐわかって車飛ばして近所の国際医療センターへ駆け込んだな・・・。
ダイアップを冷蔵庫に常に置いておくようになった。でも、その後は一度も。
熱性痙攣は熱が上がるときに起こるらしく、アンビバなどですぐに解熱するとまた発熱するときに痙攣の危険が伴うから、子供の発熱は極力解熱しない方が良いらしい。子供の様子をみながら、食欲とぐったりをみていれば、脱水等の心配がなければ高熱にさせて病原菌と戦わせた方が良いと聞いた。頭と脇の下は保冷剤でしっかり冷やしてあげてね!
しかし、お宅も愉快な家族で(^m^)・・・。そんな騒動の後のD氏最高!!いつかお会いしたいわ♪
by マッキー (2011-05-30 01:36) 

のんち

>ふみろう
そうだったの?なんか経験者がいると、ちょっと安心するな~。
7割が遺伝って言われた。ひどい子はチアノーゼになって、呼吸も止まっちゃうんだって。そんなときは慌てず、救急車を呼んで!!
私相当動転してたから、自分で運転なんてできなかったと思うし。
いざというときは、助けてもらおう!!

>mieさん
私も一番にmieさんの次男ちゃんのことを思い浮かべました。
髄膜炎かな~なんて思って、とにかく早く病院へ連れて行かなきゃって思って。そうそう、私も後で「大声で呼んだりゆすったりしてはいけません」って見て、めっちゃしちゃった・・と思いました。
日本でよかったーって思いましたもん。
アメリカだったら、救急車代、高そう・・・。
by のんち (2011-05-30 22:41) 

のんち

>はとこさん
自宅に無事帰ってきて一番に思ったことは、アメリカじゃなくてよかった、ってこと、そして2番目に高田純次を思い出し、一人でクスクスと笑ってしまい、
D氏と、そのとき初めて純次の話をして、同じように純次って思ってたことがわかって、二人で大笑いしちゃいました。
笑ったら少し気が楽になりましたよ^^

>Calaさん
なんだかマイナー部分ばっかり似ちゃうのでかわいそう。
D氏のさかさまつげも遺伝してるし、扁桃腺もD氏の遺伝。
私の変な形の眉毛も似てるし・・・かわいそうだわあ。

by のんち (2011-05-30 22:46) 

のんち

>兄嫁
そう!あの時、Sドンを寝ないで看病してる兄嫁はすごい!と感動しました。
あんなに小さいのに、入院なんて本当にかわいそうだった・・・。
保育園の先生からも、高熱が出たときにダイアップを入れてもいいように、
医師の診断書をください、といわれたので、先生にお願いしてもらいました。
しかし具合が悪いときは、特に要注意だねえ。

>マッキー
さすが、よく知ってるなあ。よく運転していけたよね、すごい。
結局アンビバで解熱しちゃうと、長引くよね。やっぱり悪い菌を出しちゃったほうがいいんだろうね。水分取らせて様子を見るのがいいのか。
あの時、頭しか冷やしてなかったから、今度からわきの下も冷やすようにしてあげることを心がける。
親も一つ一つ勉強と経験だよねえ。
しかしすっかり育児に対して、いくじなしとなってしまったよ。おろろーん。
by のんち (2011-05-30 22:53) 

スウ

読んでてどきどきしちゃった!でも、大事に至らなくて良かった。
近所の4歳の坊やも、先日、夜中に熱性けいれんを起こしたとかで、救急車が来たよ。夜中だったから、余計にビックリしたんだと思う。私もいざとなったら、きっと動転しそう。。。皆さんの経験豊富なコメント、参考にさせていただきます。

高田純次とD氏の発言、笑っちゃいけないけど、笑える。
でも、そういうときこそ、あんまりまじめそのものな救急隊員よりも、ちょっといい加減ぽい人の方が、場がほぐれるのでは?(それで仕事さえちゃんとしてくれれば!)
by スウ (2011-06-01 12:41) 

マッキー

大丈夫!
子供はそう簡単には死なないよ(^m^)
D氏さんのように、事がすんだら酒を飲もう!自分を癒すことが一番です♪
by マッキー (2011-06-02 14:52) 

のんち

>スウ
話は聞いてても、いざ自分の子がそうなると、無力なもんです・・・。病院の先生によると、眠っているうちに痙攣を起こすことはほとんどないそうだよ。
そうそう、救急隊員の人、すごい慣れてるんだよね。
あとで病院に到着したD氏を、高田純次は駐車場で待っていてくれたらしいよ。いい人だっ。

>マッキー
事が済んだら、酒を飲む、正しい形なのか(笑)

by のんち (2011-06-04 13:10) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。