単純なモハメド

ここんとこ、ベビ子の保険のリニューアルで、色々問題があり
調べなきゃいけないこととか、電話しなきゃいけないことがあって、
バタバタと忙しい。

とにかく、私は電話を待っていた。

州のSocial Serviceからの連絡である。

今までストーカーのごとく何度も電話した。
留守電にも何回もメッセージを入れた。

案の定、折り返し連絡がある気配はない。
これはアメリカでは当然のことである。

そしてやっと、電話がかかってきた。

電話に出ると
「ミス　モハメドはいますか？」と突然聞かれた。

モハメド・・・・。

そんな人はもちろんいない。
いつから、我が家はアラブ系になったのであろうか。

しかし、間違え電話であったとしても、その電話にすがりたい。
もう一度聞いた。

やはり、モハメドと話がしたいと。

んん？もしや、と思って、モハメドのファーストネームは何？と聞いた。

私のファーストネームをつぶやく彼女。

私の旧姓のラストネームを知ってる人ならば、わかるであろう。
実際、私の旧姓はローマ字で書くと、モハメドっぽく見える。


名前を勝手にアラブ系にされるだけなら、まだ我慢しよう。
結局その電話は、単なる確認の電話であった。
彼女が言いたかったことは、「足りない書類があったら電話します」というこの一言。

11月末まであと数日。無事問題が解決されることを待つばかりである。

気分も悪いので、近所のスタバにコーヒーを買いに行った。
「いま淹れはじめたばかりなので、5分くらい時間がかかります」と言われた。

ベビ子を連れてたし、待ってると騒ぎそうで嫌だったけど、
どうしても飲みたかったから、待ちます、と言った。

まったく、どこでも私のことを待たせやがって！！と思ったけど、
太っ腹のスタバ、コーヒーをタダにしてくれた。

ルンルンで帰宅したことは言うまでもない。

オラっち、単純なモハメドっす。