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I love cooking [コネティカット生活]

I love cooking 料理が大好きです!!

と、言いながら、一度も料理を作らなかった男がいた。

その頃の私は、料理ができる人全員を尊敬していた。
料理が好きなんて、この人はなんてすごい人なんだろう、というくらい、
今思えば、過大すぎる評価をしていたのかもしれない。

それじゃ、得意料理を食べさせてね、とお願いしてたのに、
なんだかんだ、理由をつけて、結局一度も料理なんてしなかった。
そいうえば、思い返せば、週末やアフター5の話をしてても、
料理の話がそれ以降一切出てこなかった。
カップラーメンを食べた話は聞いたことがあったけど・・・。


あいつは結局嘘つきなヤツだった、というレッテルのみを貼って
私の記憶の片隅へと追いやったのである。

なんで記憶の片隅から、たいしたこと無い記憶がよみがえってきたのか?

先日ブログ通信簿に、「もっと自分の意見を言ってみていいのでは」と
通信欄に書かれたので、今日は余すところなく、自分の意見を言わせてもらおう。

正直、私はうわべだけの付き合いをするアメリカ人が嫌いだ。
近所を歩いていて、出会えば、「Hi!」と笑顔で挨拶をする。
店で買い物すれば「How are you?」と聞いてくる。

しかし、勘違いしてはいけない。
彼らはフレンドリーなのではない。そして相手の機嫌を伺いたいわけでもない。
ただ単に、そういう風に挨拶する、そして聞くだけの文化なのである。

そして彼らは、人の話を聞かない。
いや、正確に言うと、聞かないのではなく、
それを聞いて、自分がどうりアクションするのか?を考えてるのである。
リアクションした後は、自分の話をし始める。
そして、その話を聞いた私は、リアクションを求められてるように思える。
リアクションの後、必ず、次の一言を探さなくてはならない。


とはいえ、すべてのアメリカ文化、アメリカ人が嫌いというわけではない。
尊敬する部分もたくさんあるのである。

たとえば、アメリカ人は子供が好きである。
いや、大好き、という人が多い。
そして、どこに連れて行っても、嫌な顔をされず、逆に歓迎してくれるように思える。

日本だと、どうだろう。
電車の中、赤ちゃんがいたら、ちょっとでも声を出したら、
冷たい視線をびりびり感じるであろう。
冬、ちょっと寒い日に外出したら、「こんな寒い日にあんな小さい子を連れてくるなんて」と
思う人が多いだろう。
たとえ、ファミレスだって他人の目を気にして、なかなかいけなかったりするのではないか。

なぜ、そんなにアメリカ人は子どもにやさしいのか?
彼らは日本人以上に、家族を大切にし、子供を大切にしてるからではないだろうか。

言うまでもなく、気持ちの重さというのは比べようが無い。
バカ女が「私のこと、どれくらい好き?」と彼氏に聞くようなものである。

そんなの感覚でしかない、としか言えないけど、
アメリカ人男性が、どれだけ育児に参加してるか、どれだけ家事に参加してるか、
というのを、色々なTVや、そして家庭、そして公共の場を見てきて
日本人男性よ、彼らを見習うべきだ!と思う光景を見かけるのである。

たとえば、公園に遊び行ったとしよう。
抱っこ紐をかけて、赤ちゃんを抱っこしてるお父さん、たくさんいるではないか。
図書館に行ってみたとしよう。
子供に本を読んであげてるお父さん、子供を遊ばせに来ているお父さん、
たくさんいるのである。
土日に限らず、平日もよく見かける風景である。
スーパーに行っても、カートを押しながら、野菜を吟味してる男性、
荷物を運んであげてる男性、たくさんいるのである。

いったい日本でどれだけの男性が、同じように子供の世話をしてるだろうか。
どれだけの男性が、台所にたってるのだろうか。

私は昔から一貫して、『男は仕事、女は家庭』という言葉、価値観が嫌いである。

多感な時期を女子高で過ごしたからかもしれない、
男女同待遇にこだわって就職したからかもしれない、
そういう環境の中で、長年働いてきたからかもしれない。

理由はどうであれ、結婚して子供ができてからも、この考えに変わりはない。

そう、そういう価値観がやっぱり日本の根底に流れていると感じたからこそ、
(自称)料理好きな男性がすばらしい!と思えていたに違いない。
そして、料理好きではない、と感づいて以来
勝手に嘘つきのレッテルを貼って、ダメ男BOXに閉まってしまったのである。


私が社会人になってからのお友達は、結構キャリア志向の人が多い。
みんな趣味やお金や自由な時間や自由な空間を持っていて、
話をしていても、とても楽しい。
その中の子で、当時29歳だったのに、私は一生結婚しません!と断言していた子がいた。
もちろん、今でも彼女は結婚をしていない。

将来の夢は投資家、投資をするために株の勉強をして、
その勉強が功をそうして、外資系ファイナンス会社への転職に成功。
毎日の楽しみは、新橋の立ち飲み屋で1杯やってから、帰宅すること。
週末はマッサージ、ベリーダンス、エステ
今年の海外旅行は、モンサンミッシェルへ一人旅だそうだ。

彼女に久々にメールを送ったら、たいそうびっくりしていた。
え?あのnonchiが結婚して、子供が生まれたって?と。
信じられない、どうしてそんな決断をしたのか?と。

当時私が彼女と居酒屋でよく語っていたこと。
・将来結婚できる自信がない
・将来子供を育てる自信がないので、きっと子供は産まない
・基本的に料理や家事が嫌いだ
・旦那に仕事を辞めろといわれたら、すごい腹立たしく思う

その私が、いまや、結婚をして、子供を産んで、
仕事をやめて、自称充電期間を過ごしているわけである。
彼女が驚くのも無理はない。

ほんの数年で随分変わったね、愛情をこめて言われたけど、
自分としては、基本的には全然変わってないと思うのである。


それは、私の信念や価値観を理解してくれる相手と出会えたから、
という理由が一番だと思うけど、
子供を育てる自信、今だって全然ない。

ただ、妊娠に素直に喜べた、ということと、
ながーい妊婦期間に、体が重くて辛かったからか、
早く赤ちゃんに会いたいと思う気持ちが
自然とあふれ出てきただけなのではないかと、今でも思うわけである。

料理や家事は今でも嫌いだ。
ただ、美味しいもの、自分が食べたいものを食べたい、という気持ちだけで
料理をしているだけである。
家事だってそうだ。
カーペットが汚いと、ベビ子が落ちてるものを拾い食いするから嫌だとか
髪の毛が異常に抜けるから掃除機をかけなくちゃ、とかそれだけ。
洗濯だって、食器洗いだって、好きでやってるわけじゃない。

そう、結局のところ、何を語りたいか、というと、
不器用な私だってなんとかやってるんだから、みんなはもっと上手にできるよってこと。

そして、みんな!!
『男は仕事、女は家庭』という価値観を一緒に崩そうよってこと。

結婚だけが幸せ?そりゃウソだ。
人によっては、結婚という選択肢が無くてもいいじゃん、
そして逆に、結婚したから、仕事しなくてもいいじゃん、っていう考え方もやめようよ。
女性はもっと、社会に出てでしゃばろうぜい、
男性はもっと、家事や育児に参加しようよ、ってこと。

オムツも替えれない男なんて格好悪すぎだぞ。

加えて、アメリカに来て、アメリカ人の暮らしを見て、真剣に思ったこと。
日本人、ちょっと働きすぎ!!
アメリカでは15時過ぎに帰宅ラッシュが始まるんだよ。

残業を美徳とする社会を無くそうよ。

それには!

みんなの意識改革が必要なんだよ。


と、大きなことを語っておきながら、

自分、帰国後就職できなかったら、超恥ずかしい・・・。

そのときは、日本の男社会に負けたと思って、この記事を削除します。








 


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コメント 5

n

アメリカ人男性はよく子育てに参加しているよね。
日本で子育て中の友達の話を聞くと旦那さんは全く何も手伝わないという人が多くてびっくりする。

日本人はよく働く・・・って私は日本にいたときは思っていたけれど、アメリカに来てちょっと考え変わったかな。人、会社、業種にもよるんだろうけれど、私がいた会社なんかだとみんな朝だらだらと10時くらいに出社して、途中外出だ・・・タバコ休憩だ、なんて夕方あたりから会議なんかしちゃって、飲みに行って毎日深夜タクシー、みたいな感じで効率が悪い。

それに比べるとアメリカ人は早朝から仕事開始して、ランチブレイクを20分くらいとるだけで後はず~っと集中して仕事をするというイメージ。そしてさっさと切り上げて家に帰る。仕事の後に一杯、なんて旦那がやったらアメリカ人の奥さんは即離婚するだろうね(笑)。

多くのアメリカ人が言うのは、仕事よりも家族のほうが大事ということ。何かあっても仕事は自分に何もしてくれない。その通りだと思う。まぁ仕事があっての生活ではあるけれど。

・・・と、nonchiのブログに影響されて私も長くコメント書いてしまった・・・。
by n (2008-08-13 13:15) 

Cala

共感!です。

私も・・・結婚全く興味なかったな~。

日本の職場の人たちに「寿退社」って言ったら皆(@@)。- 男勝りで仕事の鬼 - のCalaの旦那さんになるなんて穏やかな結婚生活が営めないだろうな・・・旦那さん、かわいそう・・・とか言われてそう(笑)。

仕事してお給料もらってストレス解消で毎晩飲んだくれ!で一生楽しく過ごせると思ってたからなぁ。あはは。

日本は男・女それぞれのあるべき姿が決められていて、その枠から外れると「変わり者Box(NonchiさんのBox流用しました(^^)」に入れられる。

変わり者でもいいんです!自分を信じて生きていきます。型にはまった人生なんて面白くないのです!

朝から熱く語ってしまった。おやすみなさい・・・

by Cala (2008-08-13 22:11) 

のんち

>nちゃん
あ、確かに日本人は会社にいる時間は長いけど、
ダラダラしてる部分もあるよね。要は帰りづらい雰囲気なんだよね。
アメリカ人、朝は早い人もいるね、特にCAにいたとき、
朝の5時とかから、出勤と思われる車がガンガン走ってたもん。
NYの時間に合わせて早く出勤してるんだよ、って我らは言ってたんだけど
そうじゃない人もいるんだろうね。

ランチブレイク20分か。
私のインターンしてた会社は、結構みんなランチ長かった気がするな。
みんな、いつまでも席にいなかった記憶あり。
nちゃんの旦那さんはすごい働き者だよな~。
働き者オーラが出てるもん。

>Calaさん
あはは、なんか容易に想像つく。仕事してるCalaさん。
でも、日本の皆さんには想像できないほど、仲良し&幸せな生活
なんじゃないかしら?
そこです、自分を信じて生きてるところが、私がCalaさんを好きな理由。
なんだかんだ、自分はその意見に反対だ、と思っても
世間体に流される人が多い、というか、
そうした方が楽に生きられるのかな?日本では。
朝から熱く語った割りに、寝るのですか??ふふ。

by のんち (2008-08-14 04:18) 

hisa

その、日本の男性社会で、しかも男きりの職場で、育児休職明け2ヵ月半、働いてます。

日本で、子育てしながら、自分のやりたい仕事をするって、難しいな、と思う今日この頃。
短時間勤務の中、淡々と、与えられた仕事をこなす。
これが一番な気もしないでもないです。

再就職するなら、旦那様は残業のない仕事に、
のんちさんは、結婚したり子育て中の女性が多い職場に就職した方が良いと思いますよ!

色々意見を書きたいのですが、超~長くなっちゃうから…割愛!

メール送ろうかな?
あ、いや、会えた時に語らおうかっ?!
by hisa (2008-08-17 12:03) 

のんち

>hisa
そうだよね、技術職だもんねえ。
何事もバランスが大事だと思うんだけど、やっぱり周りの理解を求めてしまうよね。
どっちに重きをおくかで、どういう働きをするか、って
変わってくるんだろうね。
実際、がんばって復職してるhisaはすごいと思うよ。
今度会ったら、是非語り合おう。
それまでに、就職してなくちゃ、だわ。

by のんち (2008-08-17 12:10) 

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