努力の人

昨年の冬から、娘はゴルフを習いだした。
きっかけは、5歳の誕生日プレゼントに、ばーびーから
本物のジュニアゴルフクラブセットを買ってもらったこと。

ゴルフ、やりたい！と言っていたけど、どうせすぐ飽きるだろうと思いつつ
週１回、ジュニアコース（といっても生徒は１人・・・）で通わせてもらうことにした。
（スポンサード byばーびー）

最初はゴルフクラブを持つこともできず、自分のクラブは長すぎて
先生からさらに短いクラブを借りて、基礎の基礎から練習を始めた娘。

冬のめちゃくちゃさむーい時、夏のもんのすごい暑い時、
時には集中力がなくてボールで遊んじゃうこともあったり、
行きたくないと言ったりダラダラしてることもあり、
まあまあお遊びかなーという程度でやっていた。（と思っていた）



練習場では最年少のプレーヤー。

数ヶ月前から背が伸びてきて、やっと自分のクラブを使えるようになった。

先生もすごく熱心で一生懸命、5歳児の気まぐれにも負けず教えてくれていた。
独自の級も設定してくれて、1ヶ月に1回ずつ、進級テストをやってくれる。
18級は、先生に挨拶できること、ゴルフクラブを持っている人のそばに寄らないことなど
基本的なところからスタートするのだが、
先月は、2ｍのパットを5球中3球入れることだったらしい。
熱心なD氏は進級テストの様子を見ていたそうだが、
2球は難なく入ったそうだが、3球目、あと少し、ほんの少しのところで入らなかった（らしい）。

娘は、テストに不合格だったことが本気で悔しかったらしい。
帰りの車の中で、泣いて、泣いて落ち込んで。数時間一切喋らかった。
あんなに娘が悔しがる姿を、初めて見て、彼女は実は真剣に頑張っていたんだということを
初めて知ったのであった。

とはいえ、「練習しないからできなかったんでしょ」と厳しい言葉などを言ってしまった。
「プロは失敗した時、すぐに立ち直ってプレーするんだ」と
自分だったら全然そんなことできないくせに、偉そうな助言などをしていた。

そうは言いながら、逆に、こんなに小さいうちから悔しい思いをさせていいんだろうか？と
私自身も本気で悩んだのであった。

私が練習を覗きに行くと、娘が集中力を欠くこともあり、最近はほとんど見に行かず
私は私の練習で忙しかったのだが、
今日は久しぶりにじっくり練習を見ることにした。
進級テストに落ちたことでモチベーションが下がっていたりして、と思ってやや心配だったし。
しかし、一回進級テストに落ちたことで、目の色を変えて練習する姿。



今まで振れなかった自分のウッドもちゃんと振れるようになっていたし、
集中力を持ってしっかり練習していた。

私より、しっかりクラブの芯を捉えてボールを打っていて感動してしまった。



「上手にできるようになったね。お母さんびっくりした！」と言ったら、
先生が「お母さん、ありがとうございます。本当に上手になってきたんです」と
先生が涙を流して感動していた。
やはり先生も先週、進級テストに合格できなくて悔しがる娘を見て、
小さい子には厳しすぎただろうか、と悩んでいたらしい。

でも、上手になるには悔しがることが大事なんです！と言っていて、
先生も心を鬼にして教えてくれていたんだなあと思って私も感動。

先日小学校2年生の女の子が体験レッスンに来ていたのだが、
娘と背の高さはほぼ同じ。
だけどやっぱり小学生ともなると筋力が違うので軽々クラブを振れていた。
ひょろひょろと背が高い娘は、まだ手も小さく筋力もないので
ゴルフクラブを持つだけでかなり大変そうだが、
しっかり体を作って、D氏と私と3人でプレイできる日を楽しみに
（というか、私が落ちこぼれになるのは目に見えてるが・・・）
これからもゴルフだけは続けて欲しいと思った母なのであった。